Killy Method(キリーメソッド)ライフコーチ|ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来
東京を拠点に、50代女性の人生相談を受けているライフコーチ・ライフナビゲーターのキリー(桐原幸来)です。
親の介護、実家の片づけ、そしてお墓。50代になると、「家のこと」が一気に自分の役目になってきます。この記事では、墓じまいに迷う50代女性に向けて、お墓の成り立ちを整理しながら、罪悪感との向き合い方をお伝えします。
墓じまいに悩む50代女性が増えている理由
23年間・のべ1,500件のセッションの中で、ここ数年とくに増えているのが、実家のお墓についての相談です。
よく聞くのは、次のような声です。お墓が遠くて、年に一度行けるかどうか。管理費やお寺の行事が負担になっている。子どもに同じ苦労を残したくない。けれど、墓じまいを考えるだけで、親やご先祖を裏切るような後ろめたさを感じてしまう。
こうした相談は、長女や、親の近くに住む娘からのものが目立ちます。兄弟がいても、結局は身近な人が引き受けることになりやすいのです。
(50代女性によくあるお悩みは、こちらでもまとめています)
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お墓の成り立ちを時代ごとに整理すると
「お墓は代々、家で守ってきたもの」。多くの人がそう感じていますが、時代ごとに見ていくと、今の形はそれほど古いものではありませんでした。
江戸時代には、幕府がキリスト教の取り締まりなどを目的に「寺請制度」を設けました。人々は必ずどこかのお寺の檀家になり、お寺は住民の記録をつける、今の役所のような役割を担っていたそうです。この時代に、庶民の間でも墓石を建てる習慣が広まりましたが、多くは亡くなった人ごとの個人のお墓でした。
明治時代になると寺請制度は廃止されます。一方で、民法で「家」を単位とする制度が定められ、明治20年代ごろから、家族をひとつにまとめた「〇〇家之墓」が一般的になっていきました。
明治時代:寺請制度は廃止/「家」の制度を背景に「〇〇家之墓」が広まる
現在:「家のお墓」の歴史は、長く見ても130年ほど
「伝統だから守らなければ」と感じているものが、比較的新しい制度から生まれた形だと知るだけで、見え方は少し変わります。
33回忌で供養を終える「弔い上げ」という習わし
弔い上げ(とむらいあげ)とは、年忌法要の最後に行う法要のことです。1周忌、3回忌と続く法要を、多くの地域では33回忌で締めくくります。
この区切りを迎えた故人は、個人としてではなく「ご先祖様」というまとまった存在になる、と古くから考えられてきました。永遠に一人の名前を守り続けるのではなく、いずれは大きな流れに還っていく。日本人の死生観には、もともとそうした考え方があったのです。
私自身の墓じまいの決断
ライフナビゲーターとして相談を受ける立場の私も、この問題の当事者です。
長女として父の介護をし、父を見送りました。母は97歳です。お墓のことは、父が元気なうちに話し合っておきたいと思い、自分から切り出しました。男の子がいない我が家では、父もある程度覚悟していたようです。結論は、私が動けるうちに、息子に負担を残さない形で墓じまいをすること。
方向は決まりましたが、迷いがすべて消えたわけではありません。今も時々、娘として申し訳ないという気持ちがわいてきます。それでも、お墓の成り立ちを知ったことで、「私一人が伝統を終わらせる」という感覚からは、少し自由になれました。
墓じまいを考えるときの3つの視点
一つめは、親が元気なうちに話しておくことです。気持ちを聞けるのは、親が元気なうちだけです。結論が出なくても、話したという事実が、あとで自分を支えてくれます。
二つめは、一人で決めないことです。兄弟や子ども、お寺にも、早めに相談しておくと、あとのわだかまりが少なくなります。なお、墓じまいには自治体での手続きも必要になるため、具体的な進め方は、お寺や自治体、専門の業者に確認してください。
三つめは、罪悪感を無理に消そうとしないことです。申し訳ないと感じるのは、それだけ親やご先祖を大切に思っているからです。その気持ちを持ったまま、選んでいいのです。
よくある質問
Q. 墓じまいは親不孝ですか?
A. 親不孝かどうかは、形ではなく気持ちで決まるものだと私は考えています。お墓を守ることも、次の世代に負担を残さないことも、どちらも家族を大切に思うからこその選択です。
Q. 長女だから、私がやらなければいけないのでしょうか?
A. 長女だから、という決まりはありません。ただ、私の場合は、自分が引き受けると決めたなら、それは「押しつけられた役目」ではなく「自分で選んだこと」として向き合うと、気持ちがずいぶん変わりました。
Q. 墓じまいをしたら、供養はどうなりますか?
A. 取り出したご遺骨は、永代供養墓や納骨堂、樹木葬など、別の形で供養を続ける方が多いです。墓じまいは「供養をやめること」ではなく、「供養の形を変えること」と考える方も増えているようです。
Q. 決めたのに、ずっと気持ちが晴れません。
A. それは自然なことです。私自身も同じです。気持ちが晴れないことと、選択が間違っていることは、別のことです。
「当たり前」を見直すことは、生き方を見直すこと
お墓に限らず、私たちは「昔からそういうものだから」と、理由を確かめないまま背負っているものがたくさんあります。仕事とお金についての考え方も、そのひとつです。
キリーメソッドの考え方は、「あなたは変わらなくていい」。
自分を変えようと頑張る代わりに、人・物・場所といった外側との関係を整えていきます。お墓や実家、親との関係を見直すことも、その大切な一歩です。
答えの出ない重さを、一人で抱え続ける必要はありません。誰かと話すことで、自分が本当はどうしたいのかが、見えてくることがあります。
10月には、仕事とお金についての思い込みをほどいていく無料の3日間講座
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https://killymethod.jp/archives/1834
(noteでは、この体験をエッセイとして書いています)
▶ 【お墓のnote記事】
https://note.com/libertyjapan/n/n8b5b64fd37c7
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Killy Method(キリーメソッド)は、「あなたは変わらなくていい」をコンセプトに、一人ひとりが本来の自分に戻り、自分らしい人生を歩むためのメソッドです。
東京を拠点とするライフナビゲーター・キリー(桐原幸来)が、23年間・のべ1,500件を超えるセッション経験をもとに、「外側との関係を整えることで現実が動く」という独自の視点で人生相談をお届けしています。
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