「やりたいこと」が見つからないあなたへ|順番を変えてみる

Killy Method(キリーメソッド)/ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来


目次

「やりたいことがわからない」

東京を拠点に、ライフコーチ・ライフナビゲーターとして活動する中で、この悩みを、数えきれないほど聞いてきました。

「やりたいことを見つけましょう」

そう言われて、素直に「これです」と答えられる人は、多くありません。23年間、のべ1,500件を超えるセッションを通して感じてきたのは、真面目に生きてきた人ほど、この問いの前で立ち止まってしまう、ということ。

周りの人は、何かに夢中になっているように見える。それなのに、自分だけ、何も見つからない。
確かにそれはツライです。

そして、そんな自分を、どこかで責めてしまう。

でも、これは、決して珍しいことではありません。

多くの人が、頭の中で「やりたいこと」を探そうとすればするほど、答えから遠ざかっていきます。真剣に考えれば考えるほど、何も出てこなくなり、「私には、特別なものが何もないんだ」という結論に、たどり着いてしまうのです。

やりたいことではなく、どうなりたいかを考えてみる

ここで、一つの視点の転換を、提案したいと思います。

「やりたいこと」を、直接探すのをやめてみる、という方法です。
代わりに、こう自分に問いかけてみてください。

「私は、どうなりたいのか」

これは、少し意味が違う問いに聞こえるかもしれません。でも、実際にやってみると、「これなら、答えられるかもしれない」と気づきます。

誰かの役に立ちたい。大切な人に、幸せでいてほしい。誰かに、必要とされていたい。

どれも、はっきりとした「やりたいこと」ではありません。けれど、心の奥に、確かにある願いです。

人生相談の現場で出会った二つの実例

具体的な例を、二つご紹介します。もちろん、プライバシーに配慮し、複数の方の体験を組み合わせた、一般化した形でお伝えします。

一人目は、「カフェを開きたい」という夢を、長年、温めてきた女性です。

お話を聞いていくと、もちろん、コーヒーに対しての愛情があり、コーヒーでご自分が幸せな気分になれると思っていましたが、彼女が本当に望んでいたのは、「忙しい毎日を過ごす誰かに、ほっとひと息つける時間を届けたい」という願いでした。

「カフェをやりたい」という言葉の奥には、「誰かの一日に、小さな安らぎを届けたい」という、「どうなりたいか」が、先に存在していたのです。カフェという形は、その願いが表れた、一つの結果にすぎませんでした。

もう一人は、「昔から歌が好きで、いつかステージに立ちたい」と話していた女性です。

掘り下げていくと、彼女が本当に求めていたのは、歌唱力そのものではありませんでした。「人前で、ありのままの自分を出せる瞬間が欲しい」という、「どうなりたいか」が、根っこにあったのです。

その方は最終的に、歌ではなく、地域の子育て支援の集まりで、自分の経験を語る活動を始めました。歌うことではなかったけれど、「ありのままの自分で、人と向き合いたい」という、本当の願いは、そこで叶っていました。

「できること」は、最初は地味でいい

この二つの実例からわかるのは、「どうなりたいか」さえ見えれば、その先にある「やりたいこと」の形は、一つに決まらない、ということです。

「どうなりたいか」が見えたら、次に考えるべきは、「今の自分に、何ができるか」です。

その「できること」は、最初のうちは、特別に心躍るものではないかも知れませんし、地味で、当たり前すぎて、見過ごしてしまいそうなものかもしれません。

それでも、その行動が「どうなりたいか」に沿っているなら、続けていくうちに、少しずつ、あなたにとっての「やりたいこと」へと育っていきます。

目的は、探すのでなくて、動かすことで見えてくる

私が提唱しているKilly Method(キリーメソッド)の核心は、まさにここにあります。

目的は、頭の中でじっと考えて、見つけ出すものではありません。

外側との関係、つまり、今関わっている人、身の回りにあるもの、日々過ごしている場所。その一つひとつを、「今の自分に、本当に合っているか」という目で、見直してみてください。

合わなくなったものが、必ず見つかります。それを一つだけ、手放してみる、あるいは、変えてみる。その小さな一歩の積み重ねの先に、「本当はこうしたい」という願いが、少しずつ姿を現します。

ライフコーチとしての人生のナビゲート体験セッションでお会いする方の中には、この「合わなくなったもの」に気づいた瞬間、涙を流される方もいらっしゃいます。ずっと違和感を抱えながら、それに気づかないふりをしてきた自分に、ようやく向き合えたからだと思います。気づくために、自分を責める必要はないのです。ただ、事実として、認めること。それだけで、次に踏み出す一歩は、驚くほど軽くなります。

なぜ、今この視点がたいせつなのか

これは、今という時代とも、深く関係しています。

一昔前は、ただ頑張ることが、そのまま答えでした。物やお金が少なかった時代には、それを手に入れること自体が、大きな幸せに直結していたからです。「量」がとても大事でした。

けれど今は、その頑張り方そのものが、分からなくなっている時代です。AIを活用すれば、以前よりも簡単にお金を得られる場面が増えた一方で、AIによって、これまでの仕事そのものが置き換えられてしまうかもしれない、という不安もあります。

何を、どう頑張ればいいのか。その答えを、明確に持っている人は、誰もいない。

だからこそ、外側の状況に振り回されるのではなく、「自分は、どうなりたいのか」という、内側の願いに、もう一度立ち返ることが、これまで以上に大切になっていると感じています。それは、流行の答えを追いかけることでも、資格を一つ増やすことでもありません。今、目の前にある、自分自身の暮らしを、あらためて見つめ直すところから、すべては始まります。

特に50代女性にとって、心身と経験から見ても、とても大切な節目であり、この時にどう選択するかで、最後の章が決まっていくと思います。

一人で向き合うのが難しいと感じたら

ここまで読んで、「どうなりたいか」について、自分なりに考えてみたくなった方も、いらっしゃるかもしれません。

けれど、一人で向き合うのは、案外、難しいものです。自分自身のことほど、見えにくいからです。長年連れ添った友人の相談には乗れても、自分自身のこととなると、途端に、何が本当の気持ちなのか、わからなくなってしまう。それは、誰にでも起こり得ることです。

もし、この「どうなりたいか」を、客観的な目を置いて、一緒に見つけていきたいと感じていただけたら、無料の体験セッションで、30分、あなたのお話を伺います。何かを売り込むことはいたしません。普段から、今は立ち止まって考える時期だと感じられた方には、無理にご案内することはありません。

23年間、1,500名を超える方々とお話ししてきた経験をもとに、あなたの「どうなりたいか」を、一緒に探していきます。気になる方は、この記事の末尾のリンクから、お申し込みください。

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Killy Method(キリーメソッド)は、「あなたは変わらなくていい」をコンセプトに、一人ひとりが本来の自分に戻り、自分らしい人生を歩むためのメソッドです。東京を拠点とするライフコーチ・ライフナビゲーター・キリー(桐原幸来)が、23年間・のべ1,500件を超えるセッション経験をもとに、「外側との関係を整えることで現実が動く」という独自の視点で人生相談をお届けしています。

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