頑張っているのに満たされない人へ——本当に大切な資産は、時間でもお金でもなく

Killy Method(キリーメソッド)/ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来


「これだけ頑張っているのに、なぜか満たされない」

そう感じたことはないでしょうか。仕事も家庭も一生懸命こなしているのに、心のどこかがいつも空っぽな感じがする。休みの日も、なぜかゆっくりできない。予定を詰め込んでいないのに、常に何かに追われているような感覚がある。そんな状態を抱えている方は、実はとても多いです。

23年間、のべ1,500件を超えるセッションを通して見えてきたのは、この感覚の裏側に、多くの人が気づかずに従っている「常識」があるということです。

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■ 100年前に作られた「常識」

「朝食は1日で一番大事な食事」という考え方は、実は100年ほど前、ベーコンをたくさん売りたかったアメリカの広告関係者が、世の中に広めた常識だと言われています。当時、朝食を軽く済ませる人が多かったところに、「がっつり食べるのが健康的」というイメージを作り、その象徴としてベーコンエッグを定着させていった、という話です。

冷蔵庫もなかった時代の人々には、1日3食というルールも、それが健康に良いというデータも存在しませんでした。獲れたものを、獲れた時に食べる。それが自然な生活でした。医療が発達していなかった分、平均寿命自体は今より短かったかもしれませんが、少なくとも「決まった回数、決まった時間に食べなければならない」というルールに縛られて無理をしていたわけではなかったはずです。

この例からも分かるように、私たちが「当たり前」だと信じているルールの多くは、実は、いつかの時代に、誰かの都合で作られたものです。そして、その状況が変わった後も、ルールだけがそのまま残り続けていることが少なくありません。私たちは、それを疑うこともなく、まるで昔からずっと存在していたかのように受け入れて、日々の判断基準にしています。仕事の進め方、休み方、人との付き合い方についても、同じような「誰かが作った常識」が、無自覚のまま根を張っていることがあります。

■ 満たされない感覚の正体

「頑張っているのに満たされない」と感じる方の多くに共通しているのが、時間・気力・思考という、本来もっとも大切にすべき資産を、自分以外の誰かのために使い続けている、という状態です。これは、業種や立場を問わず、真面目に働いている方ほど当てはまりやすい傾向です。

物が少なかった時代は、物を手に入れることが幸せに直結していました。しかし物が溢れている現代では、私たちの意識は本質的な部分に戻ってきています。今、本当に大切な資産は、有限な時間、使えば減っていく気力、そして何に向けるか自分で選べる思考、この3つだと考えられます。

多くの方が、この3つを、無意識のうちに他者のために使い続けています。SNSで他人の投稿を眺める時間、頼まれごとを断れずに差し出してしまう時間、周囲の期待に応えようとして自分の考えが分からなくなっていく状態。これらはすべて、時間・気力・思考が、自分以外の方向に流れ続けている状態です。

「人のために」という姿勢自体は、悪いことではありません。むしろ、真面目で誠実な方ほど、この傾向が強く出ます。周囲を優先することに慣れすぎて、自分自身のために何かを選ぶという発想自体が、いつのまにか薄れてしまっていることもあります。ただ、その優先順位が長期間続くと、本人が空っぽになっていきます。

■ 順番が逆になっている

本来は、まず自分自身を満たし、そのあふれた分が結果として周囲のためになっていく、というのが自然な順番です。ところが、自分を満たす前に外側へエネルギーを注ぎ続けてしまうと、コップに水を注ぐ前に外へ配ろうとしているような状態になり、いつまでも満たされません。

これは、キリーメソッドの核心である「外側との関係を整える」という考え方とも直結しています。現実は自分の思考から作られます。今の状態は過去の思考の結果であり、今の思考が明日を形づくっていきます。

つまり、日々何を見て、何を考えて過ごすかを選び直すことは、そのまま外側との関係を整えることになります。常識やルールそのものが悪いわけではなく、その常識が今の自分に合っているかどうかを、一度立ち止まって見直す必要がある、ということです。

ここで大切なのは、崩れた順番を元に戻すために、生活を大きく変える必要はない、という点です。仕事を辞める、環境を一新する、といった大きな決断は必要ありません。日々のほんの小さな選択を、自分のために一つずつ積み重ねていくだけで、少しずつ順番は整っていきます。

■ 今日、何に時間を使うか

もし、自分の時間・気力・思考のほとんどが、自分以外の誰かに向いていることに気づいたとしても、それは自分勝手になれない人間だから、というわけではありません。単に、これまでの環境や常識の中で、そうした習慣ができあがっていただけです。責める必要はどこにもありません。

今日、ほんの少しでいいので、時間・気力・思考のどれか一つを、自分自身のために向けてみてください。好きな音楽を聴く時間、何も予定を入れない10分間、誰にも合わせずに自分の考えを書き出してみる時間。どんな小さなことでも構いません。大きな変化を起こす必要はなく、まずは一つ、選んでみることが出発点になります。

その積み重ねが、外側との関係を少しずつ整え、結果として、周囲にとっても良い影響を及ぼしていきます。頑張ることをやめる必要はありません。ただ、頑張る方向を、少しだけ自分自身にも向けてみる。それだけで、これまで感じていた「頑張っているのに満たされない」という感覚は、少しずつ変わっていくはずです。

順番さえ間違えなければ、大丈夫です。

Killy Method(キリーメソッド)は、「あなたは変わらなくていい」をコンセプトに、一人ひとりが本来の自分に戻り、自分らしい人生を歩むためのメソッドです。

ライフナビゲーター・キリー(桐原幸来)が、23年間・のべ1,500件を超えるセッション経験をもとに、「外側との関係を整えることで現実が動く」という独自の視点をお届けしています。

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Killy Method(公式サイト)
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