Killy Method(キリーメソッド)/ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来
「これだけ頑張っているのに、現実が全然変わらない」
50代になって、そんな感覚を抱えている方は、実はとても多いです。仕事も、家庭も、人付き合いも、これまで通り一生懸命やっている。手を抜いているつもりもない。それなのに、なぜか現実だけが、ずっと同じ場所で足踏みしている。
例えば、仕事では真面目に成果を出し続けているのに、評価や収入がなかなか変わらない。家庭では家族のために色々なことを我慢し続けているのに、関係が良くなっている実感がない。健康のために気をつけているのに、疲れがなかなか抜けない。こうした「頑張っているのに変わらない」という感覚は、50代になって特に強く感じる方が増えてきます。
23年間、のべ1,500件を超えるセッションで、この「頑張っているのに動かない」という悩みに、何度も向き合ってきました。今日は、その中で見えてきた、多くの人が見落としがちなポイントについてお伝えします。
■ 頑張っているのに、なぜ現実が動かないのか
多くの方は、現実が動かない理由を「自分の頑張りが足りないから」だと考えます。だからもっと頑張ろうとする。もっと時間を使い、もっと努力を積み重ねようとする。
でも、頑張りの量を増やしても、現実が動かないケースは、とても多いのです。
なぜなら、頑張る方向そのものが、現実とズレていることがあるからです。一生懸命、内側(自分の気持ちや考え方)を整えようとするのに、実際に動かすべきなのは、外側(人・モノ・場所との関係)だった、ということがよくあります。
内側をどれだけ整えても、外側との関係が変わらなければ、現実は動きません。これが、「頑張っているのに動かない」という感覚の、大きな原因の一つです。
言い方を変えると、頑張りの「量」ではなく「方向」に、見直すべき点があるということです。今の頑張りを否定する必要はまったくありません。ただ、その頑張りを、少しだけ違う方向にも向けてみる。それだけで、動かなかった現実が、少しずつ動き始めることがあります。
■ 「腑に落ちる人」と「抜けていく人」を分けるもの
同じアドバイスを聞いても、すぐに行動できる人と、頭では理解しても動けない人がいます。この差は、能力や意識の高さの違いではありません。
差を分けているのは、「準備ができているかどうか」という一点です。
準備とは、特別な知識やスキルのことではなく、「今の自分の現実に、何かがズレているかもしれない」という違和感を、見て見ぬふりをせずに一度きちんと見つめられているかどうか、ということです。
その準備ができている人には、アドバイスがまっすぐ届き、すぐに行動につながります。一方、まだ準備が整っていない人には、どんなに正しいアドバイスでも、聞いた瞬間から素通りしてしまいます。
これは、その人の能力の問題ではありません。ただ、今はまだそのタイミングではなかった、というだけのことです。
■ 見落とされがちな「準備」という視点
「頑張っているのに動かない」と感じている方の多くは、実はすでに十分頑張っています。仕事でも家庭でも、周りの期待にきちんと応えてきた方がほとんどです。真面目で、責任感が強く、周りから頼りにされてきた方ほど、この感覚を抱えやすい傾向があります。
だからこそ、逆に、自分自身の現実をじっくり見つめる時間を、後回しにしてきているケースが多く見られます。忙しく頑張ってきたからこそ、立ち止まって見つめる準備が、まだ整っていない。それだけのことなのです。
ここで大切なのは、「自分には準備ができていない」と気づいたときに、それを責める必要はまったくない、ということです。理解力の問題でも、意識の低さの問題でもありません。ただ、今の自分の状態を、正確に知っておくことに意味があります。
準備ができているかどうかを知ることで、次に何をすればいいかが、はっきり見えてきます。逆に言えば、準備ができていない状態のまま、闇雲に頑張る量を増やしても、現実はなかなか動いてくれません。まずは、今の自分がどの段階にいるのかを、一度冷静に確認することが、遠回りに見えて、実は一番の近道になります。
■ 外側との関係を整えるという考え方
では、頑張る方向を変えるとして、具体的に何をすればいいのでしょうか。
キリーメソッドで大切にしているのは、「外側との関係を整える」という視点です。外側とは、人・モノ・場所の3つを指します。
人との関係で、無理をしていることはないか。例えば、本当は断りたいのに引き受け続けている役割、言いたいことを飲み込み続けている相手との関係などです。モノやお金との関係で、目をそらしていることはないか。使っていないのに手放せないもの、見て見ぬふりをしている家計の状態などが当てはまります。今いる場所(仕事や環境)との関係で、我慢し続けていることはないか。合わない環境に無理に自分を合わせ続けていないか、という視点です。
内側の気持ちを変えようとするのではなく、これらの外側との関係を、一つずつ具体的に見つめ直していく。すると、不思議なことに、内側の状態も、自然と変わっていきます。順番として、外側から動かす方が、現実が変わるスピードは早いのです。
これは、気持ちの持ちようや、考え方だけを変えようとしても、なかなか現実が動かなかった方に、特に効果を感じていただきやすい視点です。
■ まずは小さな一歩から始める
大きな決断や、劇的な変化は必要ありません。むしろ、そういうものは必要ないのです。
まずは、「なんとなく気になっているけれど、放っておいていること」を一つだけ思い浮かべてみてください。人との関係かもしれませんし、モノやお金、今いる場所との関係かもしれません。
それに対して、今日、ほんの小さな一歩を動かしてみる。それだけで十分です。
小さな一歩の積み重ねが、頑張りの方向を少しずつ正しい向きに整えていきます。そして、その積み重ねの先に、「これだけ頑張っているのに動かない」という感覚から抜け出せる瞬間が訪れます。
Killy Method(キリーメソッド)は、「あなたは変わらなくていい」をコンセプトに、一人ひとりが本来の自分に戻り、自分らしい人生を歩むためのメソッドです。
ライフナビゲーター・キリー(桐原幸来)が、23年間・のべ1,500件を超えるセッション経験をもとに、「外側との関係を整えることで現実が動く」という独自の視点をお届けしています。
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