自立した子どもとの、ちょうどいい距離。50代から始める、自分の人生の楽しみ方

Killy Method(キリーメソッド)/ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来


目次

子どもが自立したのに、なぜか関わりをやめられない

大学生になった子どもの学校行事に、あれこれ付き添う。

一人暮らしを始めた子どもの家に、月に一度、掃除や作り置きのために通う。

体は自立しているのに、気づけば、以前と変わらないくらい、子どものために時間とお金を使い続けている。そんな方に、私はよくお会いします。

これは、子どもへの愛情がある証拠です。ただ、その関わり方が、本当に子どものためになっているかどうかは、一度立ち止まって考える価値があります。

それは「子どものため」ではなく「自分のため」かもしれない

はっきりお伝えします。自立したはずの子どもの世話を、日常的に焼き続けることは、多くの場合、子どものためというより、親自身が「必要とされる役割」を手放せていないだけ、ということがあります。

部屋が散らかっていて嫌だと思えば、子どもは自分で片付けます。お腹が空けば、自分で作るか、買いに行きます。それが自立するということです。親が先回りして世話を焼き続けることは、子どもが自分の力で生きていく機会を、奪ってしまっているかもしれません。

これは、子どもを大切にしていないという意味ではありません。ただ、大切にする形を、見直す時期に来ている、ということです。

子どもの自立を妨げてしまう、よくあるパターン

具体的に、次のような行動に心当たりはないでしょうか。

成人した子どもの予定に、頻繁に付き添う
就職活動、引っ越し、通院など、本来は子ども自身で対処できる場面に、毎回同行してしまう。

定期的に、子どもの生活の世話をしに行く
一人暮らしの子どもの家の掃除や、食事の作り置きを、習慣として続けている。

子どもの選択に、先回りして口を出す
子どもがまだ相談していないのに、進路や仕事について、心配のあまり意見を伝えてしまう。

これらは、どれも「愛情」から始まっています。ただ、続けるほどに、子どもの自立の機会を減らし、同時に、親自身が自分の人生に向き合う時間も減らしてしまいます。

子どもに本当にみせるべきもの

子どもに見せるべきものは、世話をされる安心ではありません。親が自分の人生を楽しんでいる姿です。

親が人生を楽しんでいれば、子どもは「大人になること」も、将来「誰かを育てること」も、自然と前向きなものだと感じられるようになります。逆に、親がいつも我慢し、子どものために自分を後回しにしている姿ばかり見せていると、子どもは「大人になる」ことに、知らず知らずのうちに、重さや息苦しさを感じてしまうこともあります。

これは、決して大げさな話ではありません。今、子どもを持つことをためらう若い世代が増えている背景には、「子育てとは、お金がかかり、自分の時間を犠牲にし、苦しいもの」という印象が、親の姿を通して、知らず知らずのうちに伝わっていることもあるのではないかと、私は感じています。

たとえば、無理をしてでも私立の学校に通わせることが、子どものためだと考え、朝から晩まで働き続ける。それも一つの愛情の形ですが、その苦しさばかりを子どもが見て育てば、「大人になって家庭を持つことは、大変で苦しいことだ」という印象だけが残ってしまうかもしれません。

子育てを終えた今だからこそ伝えられることがあります。「あなたを育てて良かった。あなたの未来は明るい」ということを、言葉ではなく、自分自身の生き方で見せてあげることです。子育ての時期に我慢してきたことがあるなら、その分、これからの時間で、自分自身の人生を楽しむ姿を見せてあげてください。それが、子どもにとって、何より雄弁なメッセージになります。

「ちょうどいい距離」を見つけるために

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

大切なのは、子どもとの距離をいきなり大きく変えることではなく、自分自身の生活の中に、自分のための時間や関心を、少しずつ取り戻していくことです。

私はライフナビゲーターとして、東京を拠点に23年間、のべ1,500件のセッションで、50代女性専門に、こうしたお話を伺ってきました。キリーメソッドでは、まず自分の周りにある「人・物・場所」との関係を、一つずつ見直すことを大切にしています。

自分を変える必要はありません。子どものために使ってきた力は、そのままあなたの中にあります。それを、今度は自分自身のために使ってみる。パン屋さんかもしれません、手芸屋さんかもしれません。まだ何なのか分からなくて構いません。それを見つけていくところから、「ちょうどいい距離」は自然と生まれてきます。

まとめ

自立した子どもとの関わり方に迷ったら、思い出してほしいことがあります。

子どもを自立させたなら、今度は、あなたが自立する番です。

子どものために使ってきた時間とエネルギーを、これからは自分の人生を楽しむために使ってみませんか。それは、子ども自身にとっても、何よりの安心材料になります。

あなたは、これまでたくさんのことを経験してきました。その経験は、これからのあなた自身の生きる目的や、楽しさ、使命感を見つけるための、大切な土台になります。もう、我慢する時間ではありません。今度は、あなたの人生を、より良いものにしていい番です。今は、あなたの時間です。

もし、この考え方についてもっと話してみたいと感じたら、一度、話してみませんか。Killy Methodでは、9月末まで、体験セッションを無料でお受けしています(10月からは有料とさせていただきます)。あなたにしかない、これからの人生の楽しみ方を、一緒に見つけていきます。

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ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来

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