天才も普通の私たちも、自分を見つける苦悩は平等——桐原幸来(キリーメソッド)がジョブズの映画から考えたこと

桐原幸来(キリー)です。ライフナビゲーターとして23年間、人と向き合う仕事をしてきました。

昨夜、YouTubeでスティーブ・ジョブズのフルバージョン映画を見ました。彼のスタンフォード大学のスピーチは何度見たかわからないほどですが、映画として人生全体を追いかけると、また違う景色が見えてくる。気がついたら2時間、画面に引き込まれていました。

今日は、その映画を見ながら感じたことを正直に書きます。テーマは「苦悩の平等性」です。

目次

天才・スティーブ・ジョブズが抱えていた「自分を見つける苦悩」

映画を見ながら、ひとつのことが頭から離れませんでした。

「この人も、ずっと苦しんでいたんだ」ということです。

世界を変えたと言われる天才。Appleを創り、追い出され、戻ってきた男。プレゼンをすれば何万人もが熱狂する。そんな彼の映画を見ながら感じたのは、輝かしさよりも、その裏にある「自分とは何か」という問いとの格闘でした。

彼の人生は「自分に戻っていく旅」だったのかもしれない、と。

Appleを追い出された日から、彼は何を問い続けたか

30歳で自分が作った会社を追い出されたとき、彼は何を感じたのか。NeXTでもがき、Pixarで積み上げ、再びAppleに戻るまでの10年以上——その時間は、外から見れば「回り道」に見えるかもしれない。でも映画を通して見ると、それは「自分に戻るために必要な時間」だったように見えました。

才能ある人はものすごく激しい道のりです。起きることの規模が、普通の私たちとは違う。でも、向き合っている問いの本質は同じだと思います。「自分は何者か」「自分が本当にやりたいことは何か」「自分はどう生きたいのか」。

「自分を見つける苦悩」は、才能に関係なく平等に訪れる

これが、映画を見て一番強く感じたことです。

人並外れた才能を与えられた彼も、普通の私たちも——「自分を見つける苦悩」というのは、とても平等なんだと思います。

才能の大きさは関係ない。お金があるかどうかも関係ない。社会的な成功も関係ない。「自分が本当に望むものは何か」という問いは、誰もが同じように、避けられない形で向き合わされる。

「成功している人は悩まない」というのは誤解だよね

よく、こういうことを聞きます。「あの人はもう成功しているから悩みがない」「才能がある人は迷わない」と。

でも、23年間でたくさんの方と向き合ってきた経験から言うと、それは全くの逆です。

自分に正直な人ほど、深く悩む。
自分の本質に近い仕事をしている人ほど、「これでいいのか」という問いを持ち続ける。

ジョブズもそうだったのではないかと、映画を見て感じました。苦悩の深さは、その人が自分に正直かどうかのバロメーターでもあるのだと思う。

「良くなりたい」の方向が、ズレていないか——桐原幸来(キリー)からの問いかけ

映画を見ながら、自分のことも考えていました。そして、キリーメソッドのクライアントさんたちのことも。

「良くなりたい」という気持ちは、誰にでもある。でも、ここでひとつだけ立ち止まってほしいことがあります。

その「良く」は、本当の自分が望む方向を向いていますか?

いつの間にか、他の誰かが定義した「良さ」を追いかけていないか。世間が「こうあるべき」と言う基準に、自分の「良くなりたい」がすり替わっていないか。私自身も、そんなふうに振り返る時間を取るようにしています。

ズレた基準で頑張り続けると、何が起きるか

方向がズレたまま頑張っても、現実は動きません。それどころか、頑張るほど「なぜ変わらないのか」という消耗が深まっていく。

これはあなたの意志が弱いのではありません。選んでいる「方向の基準」がズレているだけです。

ジョブズも、Appleを追い出されてからの時期は、外から見ると「失敗」に見えたかもしれない。でも彼は、その時間に「自分が本当にやりたいこと」の方向を取り戻していた。結果として、Appleに戻ってからの彼は以前より強くなっていた。

思い通りにならないことが起きたとき、それを「終わり」として受け取るか、「自分に戻るきっかけ」として受け取るか。その違いが、次の現実を変えます。

キリーメソッドが伝える「外側との関係を整える」という考え方

キリーメソッドでは、「外側との関係を整える」ことを大切にしています。

自分の内側だけを見ようとしても、外側との関係のズレは見えません。迷いながら内観しても、見えてくるのは不安だけです。

外側との関係——人との関係、仕事との関係、お金との関係、時間との関係——ここにズレがある限り、内側をいくら変えようとしても現実は動かない。逆に、このズレを整えると、内側は自然に澄みわたっていく。コップの泥水が、流れを変えることで透明になるように。

一人では見えにくい、だから一緒に見る

自分のことは、自分では見えにくいものです。

ジョブズも、一人で答えを出したのではありませんでした。ウォズニアックがいて、デザインチームがいて、ピクサーのチームがいた。周囲との関係の中で、間違えながら、自分の本質が研ぎ澄まされていった。

「外側との関係を整える」というのは、一人で抱えることをやめる、ということでもあります。自分に正直になること。そして、一緒に見てくれる存在を持つこと。

それが、23年間キリーメソッドが大切にしてきたことです。

まとめ|ジョブズの映画から、普通の私たちへ

才能があっても普通でも、「自分を見つける苦悩」は平等に訪れる。

大切なのは、その苦悩を「自分に戻るきっかけ」として受け取ること。「良くなりたい」の方向が、本当の自分を向いているかを確認すること。そして、外側との関係を整えながら、一歩ずつ動いていくこと。

「良くなりたい」という気持ちがあるなら、その「良く」の方向を、一度一緒に確認してみませんか。

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Killy Method(キリーメソッド)
ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来

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