大人になってから気づいた。子どもの頃の自分が、答えを知っていた

Killy Method(キリーメソッド)ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来

先日、実家から古いスケッチブックが出てきた。 小学5、6年生の頃のもの。

開いた瞬間、思わず笑ってしまった。
ゲーテの言葉が、縦書きでびっしりと書いてある。

もし自分の子どもがこれをやっていたら、たぶん心配すると思う。
「大丈夫かなこの子」って(笑)

でも同時に、じわりと胸に来るものがあった。

あの頃の自分は、自分のことがよくわかっていなかった。 スチュワーデスになりたい、と思っていた時期もあった。 ピアニストになりたい、と夢見た時期もあった。

でも今思うと、どちらも「本当にやりたいこと」ではなかった。 当時の自分には、自分のことがまだわかっていなかったから。なのに、そのスケッチブックの中には、ゲーテの言葉がびっしりと並んでいた。

何を書いていたかは、もう覚えていない。 でも、あのページを見た瞬間、不思議な感覚があった。

もやがかかっていた部分が、はっきり見える感じ。

「ああ、あの頃の自分は、ちゃんと知っていたんだ」と。

言葉にはできなかったけれど、自分が何に惹かれるか。 何が自分の軸になるか。
小さなキリーは、すでに感じ取っていた。

目次

「自分との約束」って、どんなものだろう。

大きな夢や目標のことではない。 「医者になる」とか「世界一周する」とか、そういうことじゃない。
もっと小さくて、もっと静かなもの。

「人の話をちゃんと聞きたい」
「本当のことを言える人でいたい」
「自分が美しいと思うものに、正直でいたい」

そういう、誰かに宣言するわけでもない、でも自分の中にずっとあった感覚のこと。
子どもの頃はそれが自然にあった。 外側の声に汚されていなかったから、素直に感じられていた。

あのスケッチブックの縦書きのゲーテも、きっとそういうものだったと思う。 何かに深く惹かれた、あの頃の自分の正直な反応。

それが「自分との約束」の原点だったのかもしれない。

大人になると、「自分を変えなければ」と思うことが増える。

もっと行動力をつけなければ。
もっとポジティブにならなければ。
もっと自信を持たなければ。

でも、その「変わらなければ」という気持ちは、どこから来るのだろう。

多くの場合、それは外側からやってくる。 誰かの言葉、社会の基準、比較した誰か。
本当の自分が望んでいることではなく、「そうあるべき」という外側の声に引っ張られている。

あのスケッチブックを見て気づいたのは、子どもの頃の自分には、その「外側の声」がまだなかったということ。
ただ純粋に、惹かれるものに惹かれていた。 好きなものを好きと感じていた。

それが、素の自分。本質の自分。

大人になってから、その感覚はどこかへ行ってしまう。 日々のことに追われて、次のやりたいことに気持ちが向いて、確認することを忘れてしまう。

でも、消えたわけじゃない。 ただ、見えなくなっていただけだ。

私はよくクライアントに聞く。

「今向かっている先は、素の自分に向かっていますか?」

これは責めるための問いじゃない。 ただ、立ち止まって確認するための問いだ。

頑張っているのに現実が動かない。 変わろうとしているのに疲れていく。
そういうとき、多くの場合、向かっている先がずれている。
外側の声に引っ張られて、素の自分から離れた方向に走っている。

「自分との約束」とは、素の自分に対してする約束のことだ。
誰かに見せるためじゃない。 誰かに評価してもらうためでもない。

自分の内側にある「これが私だ」という感覚に、正直でいること。
それを守りながら、確認しながら前に進むこと。

それが、自分の軸になっていく。

変わらなくていい。 ただ、素の自分に戻っていくだけでいい。

大人になってから気づくことが多いけれど、遅くはない。

大人になってから気づくことが多いけれど、遅くはない。 むしろ、今だからこそわかることがある。

あなたの「自分との約束」は、今もどこかにある。 忘れてしまったとしても、消えたわけじゃない。

子どもの頃、言葉にならなかったけど惹かれていたもの。 大人になってから、忙しくてどこかに置いてきたもの。

そういう小さな約束を、一つだけ思い出してみてほしい。

それが、あなたの軸につながっているかもしれないから。

そしてもし、「自分の軸って何だろう」「素の自分がよくわからない」と感じているなら、一度話してみてほしい。

あなたの中にあるものを、一緒に見つけていけると思うから。

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『あなたは変わらなくていい』
人生の『しくみ』を調律する専門家
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ライフナビゲーター キリー / 桐原幸来

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